【元祖熊本ラーメン『こむらさき』を食べて、熊本ラーメンの歴史を学びなさい】

アナタは『熊本ラーメン』がどのようにして生まれたのかを知っていますか?

『熊本ラーメン』の誕生に「人生をラーメンにかけた三人の男」のドラマが関係していることを知る人は少ないでしょう。

今日は『元祖熊本ラーメン』と謳う老舗ラーメン店【こむらさき】の紹介とともに熊本ラーメンの歴史について勉強していきましょう!

熊本ラーメンの歴史

『熊本ラーメン』の誕生には1953年に起きた白川大水害が大きく関係していると言われています。

当時、不動産業や中古車販売業を営んでいた三人の男がいました。

その男たちの名前は、木村一、山中安敏、劉壇祥(後に重光孝治に改名)、三人は白川大水害によりそれまで営んでいた仕事を失ってしまいます。

この頃、仕事を失った三人は『久留米ラーメン』にルーツを持つ玉名の人気ラーメン店【三九】というお店のラーメンを食べ、その美味しさに感銘を受け、ラーメン店を新たな商売として始めること決意します。

1953年秋に木村一が【松葉軒】を熊本市内に、1954年には山中安敏が【こむらさき】をオープンさせます。劉壇祥は1955年から【桂花ラーメン】で調理を務めていましたが、のちに独立して【味千ラーメン】を創業します。

『熊本ラーメン』は豚骨ラーメン発祥の地である福岡県久留米市から、熊本県玉名市を経て、熊本市とその周辺地域に伝播したラーメンと言われていますが、まさにこの三人が熊本県内に『熊本ラーメン』という新しいラーメンを作り上げた元祖の人間なのです。

2018年4月に熊本市中央区の妙体寺町(浄行寺交差点辺り)にあった【松葉軒】が65年の歴史に幕を下ろし閉店したため、現在では【こむらさき】、【桂花ラーメン】、【味千ラーメン】の3店が『熊本ラーメン』の元祖となるお店だと言われています。

【ラーメンはラーメンであり、桂花は桂花である】
アナタは桂花ラーメンを食べたことがありますか?熊本ラーメンの超有名店の桂花ラーメン、熊本では「知らない人はいない!」ぐらいメジャーなラーメン店ではありますが、最近では全国に店舗を展開し、特に東京でその店舗数を増やし人気を集...
【熊本ラーメンの有名店『味千ラーメン』が世界に羽ばたいてゆく】
1968年、熊本の地に新しいラーメンが生まれました。【味千ラーメン】の創業者重光孝治氏は久留米から入ってきた豚骨ラーメンに『ニンニク』というスパイスを加える事で、独自の新しい豚骨ラーメン『熊本ラーメン』を生み出しました。...

熊本ラーメンの特徴

『熊本ラーメン』のスープは『久留米ラーメン』のように豚骨だけでスープを取るのではなく、豚骨に鶏ガラを合わせるのが特徴です。

継ぎ足しはせず、その日にスープを使い切り、なるべく豚骨ラーメン特有の「豚骨の臭み」が出ないように工夫されたのです。

さらには豚骨ラーメンにニンニクというスパイスを加える事で、豚骨のアクを抑え、博多ラーメンなどに比べるとまろやかな味わいとなっています。

麺は中太のストレート麺で、噛み応えのある小麦の香りが強い麺が特徴です。

どうでしたか? 『熊本ラーメン』について学ぶことが出来ましたか?

それでは今回訪問してきた元祖熊本ラーメン【こむらさき】の上通中央店を紹介していきたいと思います!

こむらさき 上通中央店

大明神が幼い頃には熊本市内に数店舗あった【こむらさき】ですが、現在は熊本市内で【こむらさき】のラーメンが食べれるのは上通中央店のみとなっております(泣)。(2023年3月現在)

場所

【こむらさき 上通中央店】は熊本市中心繁華街の上通にあります。

熊本城や鶴屋百貨店のあるエリアですので、熊本県民にも県外からの観光客にもアクセスしやすい場所にあります。

お店の様子

お店の外観です。

歴史を勉強した上でこの店構えを見ると、【こむらさき】というラーメン屋さんの看板の重みを感じ、感慨深いものです。

なんか、泣ける(涙)

お店の前の食品サンプルも素敵です🍜

メニュー

メニューはこちら!

豚骨ラーメンの以外にも鶏がらラーメンや味噌ラーメンなども食べれるようです。

餃子やおつまみチャーシューでビールも良さそうですね(笑)。

実食!

本日の大明神チョイスは

ラーメン・・・690円

元祖熊本ラーメンの最も元祖なメニューにしてみました。

トッピング

トッピングは麺の上にチャーシュー、キクラゲ、海苔、ネギ、と『熊本ラーメン』の王道のトッピングです。

『熊本ラーメンの特徴』で『熊本ラーメン』は豚骨ラーメンにニンニクを入れると書きましたが、ニンニクの入れ方は店によって異なり、マー油(焦がしニンニク油)かフライドガーリック主流のようです。

【こむらさき】はフライドガーリックを全体にふりかけられていました。

スープ

スープは白濁の豚骨をベースにしたもの、臭みがなくアッサリとしていて香味油の香りが良いですね。

ニンニクの風味も最高~

麺は中太というより少し細め、中細のストレート麺といったとこでしょうか。

歯ごたえがありつつも細めなので、のど越しも良くツルツルと喉の奥に入っていきます。

スープとの相性が良いですね。

チャーシュー

チャーシューは豚の肩ロースかモモ肉でしょうか? プルプルといった感じではありませんが、赤身が多く歯ごたえがあり、噛めば噛むほどに旨味が広がる大明神好みのチャーシューでした。

スープを絡めて食べるとより美味しいです!

ごちそうさまでした!

アッサリとしていたのでペロリと食べちゃいました(笑)。

まとめ

今日は『熊本ラーメン』の元祖と呼ばれるお店の一つである【こむらさき】の紹介と、熊本ラーメンの歴史について書いてみました。

『熊本ラーメン』の三大元祖と言われている【こむらさき】ですが、他の【桂花ラーメン】や【味千ラーメン】などのマー油(焦がしニンニク油)がガツンと効いた濃いめの『熊本ラーメン』に比べるとアッサリとしたヘルシーな『熊本ラーメン』でした。

三人の男達から始まった『熊本ラーメン』の歴史、そこから様々なラーメン職人たちの試行錯誤により沢山の『熊本ラーメン』のお店が熊本に誕生しました。

【こむらさき】で、その始まりの味を味わってみてはいかがですか?

基本情報

店名 こむらさき 上通中央店

ジャンル ラーメン

住所 熊本市中央区上通町8-16

営業時間 

昼 11:00~15:30

夜 18:00~21:30

定休日 日曜日

電話 096-325-8972

駐車場 無し